「すいませーん、ここにあるケチャップ全部くださーい。
 ついでに領収書くださーい。」



































愛のカタチ














「おはようございます、副長」

「おはようございまーす!!!」

「・・・・・おはよう」


新選組の朝のいつもの風景。


「今日もこの時間に起きるとはいい度胸してますねィ。
 一体何様のつもりだィ?」

「副長様だコノヤロォォォォォ!!!!!」


これもやっぱりいつもの風景。
今日もすがすがしい朝だねィ。
土方さんは膳の前にどかっと座ると、いつものように確かめもしないで
料理の上にマヨネーズをかけようとした。
みんなは土方さんの手にあるソレを見て、顔を青くした。


ブッチュゥゥゥゥゥゥゥ


なんとも表現しにくい音とともに出てきたソレは、クリーム色ではない。


「・・・・・・・・・・・・・・・・なんだコレはぁぁぁぁぁ!!!!」

「それはケチャップですねィ。なんでィ。土方さんはソレくらいも分からないのかィ?」


土方さんのご飯の上には、白米の白さによく合う真っ赤なケチャップ。
土方さんはプルプルと肩を震わせている。
ありゃぁ、コレはアレだねィ。嬉しさのあまり感動の涙を流しているんだねィ。


「・・・・・・総吾ぉぉぉぉぉぉ!!!」

「叫ばなくてもここにちゃぁんといますぜィ。」

「だ、だれか代わりになるマヨを!!!早く!!!!!!!」


山崎が急いで土方の怒りを静めるべくマヨネーズ捜索隊を出す。
それは無駄になるんだぜィ。


「や、山崎さんっ と、屯所中のマヨネーズが全部ケチャップにっ!!」


5分程して戻ってきたマヨネーズ捜索隊。
いい結果ではなかったようだねィ。
ま。当たり前だ。
俺が屯所の中のマヨ全部ケチャップに交換したんだから。


「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「さぁて、ズラかるとするかィ」




すいませんねィ、土方さん。
俺はサディスティック星から来た王子だから。
まともなカタチで愛を表現できないんですよねィ。

まぁ、屯所中のマヨネーズをケチャップにかえた労力は認めてくだせェ。

コレが俺なりの愛のカタチでさァ。




・・・・・そろそろアレが届くハズだぜィ。




「総吾ぉぉぉぉ!!!お前俺の名前でケチャップ買ったのかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

























ちょっ ヤバイです。なんか変です、色々と。 閉じる
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